攻撃的な変則ロックチューン、レゲエライクでドラッギーなリズム、日本の唱歌を思わせるレトロクラシカルなメロディー、エスニックで無国籍な煙たい雰囲気までも内包する触れ幅の広い楽曲と、全編「語り」と「ラップ」のみという“歌わない”ボーカルスタイルが武器の、4人組ロックバンド。
「考えることから行動する力を生み出す」をテーマに、自らを「ポリティカル・ハード・アート・チーム」と称し、極めてメッセージ性の強いリリック（歌詞）をメインモチーフに、音楽のみならず、油彩・コラージュ・映像制作などのアート活動も並行して行っている。
本イベントより、1stアルバム「レジスト・レジスター」をリリースする。 ※2012年までParc Fermes（パルクフェルメ）として活動していた同メンバーによる新バンド。楽曲の一部は前身バンドから引き継いでいる。

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ドラマー兼トラックメイカーのTakayuki Saekiによるソロプロジェクト。そのビートは所謂「打ち込み風」のシンプルで機械的なものとはかけ離れ、感情的で、叙情的で、そしてどこまでも人間臭く、ロック的高揚感とカタルシスに満ち溢れている。そのエモーショナルなリズム、云わば大地の上に、本人の演奏による生ピアノの印象的な短いリフレインが、云わば空や雲のように幻想的に広がっていく。誰も見たことがない、なのになぜか懐かしく感じる不思議な風景。そんな優れたファンタジーをサウンドのみで描き出す、真のアーティスト。
これまでに2枚のアルバムをリリースし、kamomekamomeのvo.向達郎やAsian Dub Foundationの元MC Lord Kimoなど、国内外の実力派アーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。（吉松純真／アジアの純真 ギター）

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3.11の東北地方太平洋沖地震以降、関東にいる俺が触れ合っていかないといけないのは、東北の方々ではなく、自分の身の回り、その時その場にいる人たちだと気がついて、それからずっと、その瞬間そこにいる人との関係をいかに大切にできるかということを考え続けている。 狐火の音楽は、近くにあるものを、良くても悪くても、大切にする。サウンドそのものに飲み込まれることなく、彼が発する言葉を通して、リスナーは自身の生活や感情を省みることが出来る。狐火は、何よりも感情を大切にするミュージシャンだと思う。また、ヒップホップでもポエトリーリーディングでもない、そのスタイルの不明確さこそが狐火らしさを明確にさせ、 プロフェッショナルな仕事ぶりを実現させている。 何気なく見過ごしている他人や自分の気持ちに気付かされるその感覚を、狐火のライブでぜひ体感してほしい。（遠藤篤／アジアの純真 ドラムス）

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サウンドのみを切り取って“サイケデリック”と呼ぶべきではない。HABITの音楽は、Vo.矢野弘道のあくまで“どシラフ”な精神世界をダイレクトにアウトプットした、極めて純粋なアートである。bonstar(ex.灰汁)とのHIPHOPユニットgo-kartsのMCとしても活動する矢野の書く歌詞は、一見デタラメのようで、人間とはそもそもデタラメなものだというメッセージが強烈に伝わってくる。
異質な緊張感に満ちたライブでは、変則的ながらもプリミティヴさを残した野生的なドラムに、地鳴りのような超低音ベースがからみつき、ドープで奇怪なバンドの姿が忽ち現れる。その上で響くギターとキーボードは、時にノイジーに空間を埋め、時に鋭くスキマを切り裂く。それはさながら人間の思考そのものである。 活動歴10年以上にして新境地へ辿り着いた新生HABITのステージに、ぜひ期待してほしい。（吉松純真／アジアの純真 ギター）

阿久津a.k.a."ジャズ夫"（sax,gt）を中心に結成された4人組インストバンド。ジャズ／フュージョンをルーツにした、技巧的なアンサンブルとリズムを土台にしつつも、決して“渋い”だけでは片付けられない、クセになる独特の“風味”を持つ異質なグループ。心地よく「訛った」ドラムに、サックスとギターの巧みなユニゾンフレーズ、男の色気が炸裂するサックスのロングトーンなど、ライブステージにおける彼らの武器は多い。ライブでは曲中にも関わらず毎回フロアから拍手が起こるほど。一方、そんなクールな演奏からは想像もつかない筋金入りのアニメオタクであるメンバーによるMCやアートワークもまた秀逸で、見所のひとつである。
なお、サックスのジャズ夫は、ボーカロイド楽曲を制作するソロプロジェクト「オニギリワークス」としても活動しており、同人を中心に密かな話題になっている。（吉松純真／アジアの純真 ギター）